投資のための借金は成功のための「テコ」である

我々一般の人々にとって、借金に対する悪いイメージや嫌悪感みたいな負の感情は、拭っても拭いきれるものではありません。借金には=失敗のイメージがつきまといます。しかしながら、不動産投資における借金というのは、我々が「借金」と聞いてイメージするものとは性質を異にします。

結論から言ってしまえば、不動産投資のための借金というのは、文字通り「投資のための借金」なわけです。他方、我々が往々にしてイメージする借金というのは、「消費のための借金」です。具体的には、今月お金がなくなってしまったから来月の給料日までしのぐためにお金を借り入れるだとか、欲しいものがあるからそれを買うために借り入れるだとか、一時的な消費のために行う借金が「消費のための借金」です。まず、この2つの借金の違いにはついてはしっかりと理解しておきましょう。
不動産オーナーになるということは、経営者になる、事業家になるということです。企業の貸借対照表(バランスシート)を見てもらえればお分かり頂けるように、経営資源というものは基本的に資産か負債かに分かれます。どのような企業も、必ず資産と負債を持っています。資産から負債の額を差し引いたものが「純資産」ということになるわけですが、結局、それは「所有資産の内、自己資金で用意したもの」ということとイコールになります。

ややこしく感じるかもしれませんので、とりあえず資産と負債だけわかって頂ければ大丈夫です。

企業経営において、負債が大きくなるというのは、常識的にイメージできるような「借金が増えている」「財政状態が悪くなっている」というような状態である他方で、「レバレッジをかけている」という側面も持ち合わせています。つまり、負債(他人の資本)の力で大きな資産を獲得できているということは、見ようによっては「うまいやり方」なワケです。

日本とアメリカでは企業経営の環境があまりにも違いますが、日本企業とアメリカ企業の大きな差の一つに「レバレッジを効かせることができるか否か」というものがあるそうです。アメリカ人に言わせれば、日本企業は「無借金経営を讃美しすぎ」だとか。確かに、言われてみれば、社内で稟議書をぐるぐる回して決裁印をコレクションするかのようにたらたらと意思決定する日本企業の特徴を見てもらえればわかるように、「企業経営(ビジネス)にはスピードが大事だ」という発想が日本の経営者には欠如していることが多いですよね。それの別の形での表れがレバレッジに対する考え方、つまり借金に対する考え方です。

業界でNO.1を獲得できていない企業、比較的小規模な企業、厳しい競争環境に身を置いている企業、こういった日本のほとんどを占める企業は、他より一歩抜きん出るために、競争に打ち勝って生き残っていくためには、スピード経営が求められます。また、自らの小規模な経営資源のみに依存するのではなく、レバレッジを効かせて勝負に出ることも重要になってくるわけです。

話がそれてしまいました。不動産投資の話に戻りますが、何が言いたいかというと、良い物件をいち早く掴むために、競争に打ち勝っていくために、

■迅速な判断とそれを実行に移すための借金
■レバレッジを効かせて大きな資産を手に入れるための借金

というのは重要になってくるのです。不動産経営も事業です。

特におさえて頂きたいポイントは、「お金が無いからこそ借金をする」という点です。お金が無いからこそ、他人資本を活用して、テコをいれていく必要があります。小資本の不動産オーナーが不動産投資で成功するためには、借金をうまく活用できるかというのが最大の分岐点となってきます。

借金は手段でしかありません。不動産投資におけるツールの一つです。ツール一つを取り上げてこれが失敗の原因だとかなんとかいうのは、あまりにも浅はかでしょう。

不動産投資失敗例







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